カテゴリ:売却・住み替えのQ&A / 投稿日付:2026/04/30 00:00
高低差のある土地を売却する際に
知っておきたいこと
― 擁壁工事の費用が予想を超えるワケ ―
「土地を売りたい」と思ったとき、意外と見落とされがちなのが高低差の問題です。隣地や道路との間に段差がある土地は、擁壁(ようへき)の状態次第で、売却前に多額の費用が発生することがあります。今回はその実態と対処法をわかりやすく解説します。
そもそも擁壁とは?
擁壁とは、土砂の崩落を防ぐためにコンクリートや石などで作られた壁状の構造物です。道路より高い位置にある土地や、ひな壇状の分譲地などでよく見られます。
一見するだけでは状態の良し悪しが判断しにくく、売却活動に入ってから問題が発覚するケースが少なくありません。
こんな擁壁は工事が必要になることがあります
買主が住宅ローンを組む際、金融機関や建築会社が擁壁の安全性を確認します。以下のような状態では、工事や再建が必要と判断されるケースがあります。
- 老朽化した擁壁 ひび割れ・膨らみ・水抜き穴の詰まりなどが見られる
- 建築確認未取得の擁壁 いわゆる「無確認擁壁」で再建が求められるケース
- 高さ2mを超える擁壁 建築基準法の基準を満たしていない場合がある
- 石積み・空積みの擁壁 旧来の工法で強度不足とみなされるケースがある
擁壁工事の費用はどれくらい?
ここが売主様にとって最大の「驚き」になりがちです。工事の規模・種類によって、費用は大きく異なります。
| 擁壁の種類・工事内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 補修・部分修繕 | 数十万円〜 |
| 新設(コンクリートブロック積み) | 100万〜300万円程度 |
| 新設(RC造・鉄筋コンクリート) | 300万〜1,000万円以上 |
| 大規模造成を伴う工事 | 1,000万円を超えることも |
| ※ 費用は土地の面積・高低差・地盤状況によって大きく変動します。あくまで目安としてご参照ください。 | |
費用を抑えるための3つの選択肢
擁壁工事の費用に直面したとき、取り得る選択肢は複数あります。状況に合わせてご検討ください。
- 現況のまま売却する 擁壁の状態を正直に告知したうえで、現況渡しで売却する方法です。工事費の負担はなくなりますが、売却価格は下がる場合があります。不動産会社や建設業者への売却に向いています。
- 補修のみで対応する 全面作り直しではなく、専門家に相談のうえ必要最小限の補修で対処する方法です。費用を抑えながら、買主の不安を和らげる効果が期待できます。
- 不動産会社への買取を検討する 仲介を通さず不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。擁壁の問題があっても交渉しやすく、売却期間を短縮できるメリットがあります。
まずは現地の状況を正確に把握することが第一歩
高低差のある土地の売却では、擁壁の状態を早い段階で専門家に確認してもらうことが成功のカギです。「どのくらい費用がかかるのか」「現況のまま売れるのか」を事前に整理しておくことで、売却戦略をしっかりと立てることができます。
「うちの土地は大丈夫かな?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。

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